know thyself ― ひきこもりのチラシの裏

ひきこもりの私的な日記ブログです。

話題と炎上の歯車

蒸し暑い日が続いてますね。
生活リズムを直すといいつつ、現在足踏み状態のハマグリです。

孤独な自己証明とブロガービジネス

そんな中、ニュースでまた自分のようなひきこもりの方の犯罪が取り上げられてますね。
ニュース記事のリンクです。

nlab.itmedia.co.jp

なんでも、このブログ自体を運営しているはてなの別サービスでのいざこざが原因だとかで。

そのサービスは、はてな匿名ダイアリーはてなアノニマスダイアリー)というものです。
通称は増田。
この通称は、はてなアノニ[マスダ]イアリーという名前の中の、マスダの部分から取られているそうです。

このサービスの記事は度々まとめサイトで取り上げられて話題になることがあるので、存在自体は自分は知っていました。
やはりこういうサービスでも、一つの文化というのが形成されるのですね。
犯行を行ったとされる低能先生という存在までは自分は知りませんでした。

亡くなられた方も自分はまったく知らない方でした。
どうやら、ネットを中心に活動されてる方々の中では有名な方だったようですね。
岡本顕一郎さんという方で、Hagexというハンドルネームでも活動されてるとかなんとからしいです。

ちょっとだけブログを覗かせてもらいましたが、ネット上の様々な話題を取り上げているブログのようですね。
投稿数があまりにもすさまじく、とても内容を読む気には自分はなれませんでした。
特に大半はおーぷん2ちゃんねるのレス記事ばかりでしたので、このあたりは簡易的なレス抽出ツールで抽出して投稿していたのかもしれません。

話題になっていた低能先生を取り上げてる記事だけ探して読んでみました。
この記事です。

hagex.hatenadiary.jp

この記事内容は、ネット上で低能先生と呼ばれているIDの方から迷惑なコールを1日に複数回来たとのこと。
で、これを通報したら、はてな運営は迅速にその迷惑行為を行っていたIDのアカウントを凍結した、ということのようですね。
そして、そうした迷惑行為を行う人物に対しては、アカウントを凍結するだけでなく、威力業務妨害という形で法的に訴えるべきであるという主張をしていました。

この記事内容は至極真っ当なことを言っており、これをきっかけに犯行に及んだというのなら、よっぽどこの低能先生という方は心に余裕がなかったんだろうと思います。
とはいえ情けないことに、自分、はてなブログでこうして記事を書いているのですが、IDだのコールだの、そういった機能をまったく知らないので、何が迷惑なのかがわからないのでした。

そのコールとやらで来たコメントも引用すると「私も含めて、他のユーザーに罵詈雑言を行っている人間です」というもので、最終的に「低能先生です」というコメントだけで、いわゆる誹謗中傷のコメントはなかったということなのでしょうか。
となると迷惑の範疇は、複数回、Hagexさんの記事によると多いときで1日7回、この意味不明な複数コール自体が問題という認識でいいのでしょうかね。

ですが、どうやらHagexさん、この記事以外にもこの低能先生に対して何かと話題にしているそうですので、この記事だけを取り上げるのはいささか早計なのかもしれません。

となると、今度はその低能先生という人物が気になります。
上記のHagexさんの記事内のリンクを覗いてみると、よくわかりませんが低能先生と呼ばれている方であると断定できるIDを集めたってことでいいのでしょうかね。
一応ここにもリンクを張っておきます。

anond.hatelabo.jp

ここで集めたIDの方は、いわゆる誹謗中傷を行っている方であり、結果的にBANされたってことなのだろうと思います。
となれば、先のほどのHagexさんのおっしゃられていることに正当性がでてきます。

と、ここまで来て、これは深く時間かけて調べて理解しないといけない感じですので、自分はこのあたりでドロップアウトしました。
なので、このことが自分はよくわかってない以上、もう突っ込んだことは話せないですね。
そのIDをまとめた記事内の反応というところを覗くと、もういろんなことが書かれており、結局この犯行の明確な理由もわからずじまいでした。

一応、犯人の犯行声明文ではないかと言われている投稿記事を読んでみて要約すると、『ネット弁慶だとバカにし、低能先生と言って叩き、いわゆるネットリンチをしてた人達への返答である』というような感じのことを言っています。
そして、『ガス抜きができる場として、はてな匿名ダイアリーには恩はあるが、はてなブックマークや自分を叩き通報した者には恩はない』というようなことも言っています。

この主張が本当なのであれば、以前自分が取り上げた孤独の人達の一人なのかもしれませんね。
そういった意味で、このHagexさんというのは、“社会の普通というものさし”でこの低能先生という人物をはかり、取り上げ、そして対応してしまったんだと思います。

そもそもこのHagexさんという方、匿名でのやり取りの場のことを個人で取り上げるということをしていたわけですから、別の視点で見れば真っ先に憎悪の標的にされてもおかしくないわけです。
どうやらそういうことを含めて専門でやられていたようなので、ある程度の覚悟をもって仕事をしていたのかもしれませんがね。

とはいえ、ネット上の話題とて人によって生み出されたモノであることに変わりはありません。
匿名であろうがなかろうが、荒れてる話題や炎上は欲と業が入り混じっており、これを一個人が取り上げ扱うというのは大変危険なことだと思います。
どんな案件であっても、かなり中立的に取り合わなければ、意図せずに相手を傷つけることになるでしょう。
そこに善悪はありません。
このような騒動でもって不特定な中の内の一人を取り上げ批判した場合、呪う意図がなかったとしても「人を呪わば穴二つ」ということになりかねないわけです。
ちょっと違うかもしれませんが、こういった話題や炎上によって拡大した例として有名なものにハセカラ騒動を思い浮かべる方もいるかと思います。

この騒動、2chのなんでも実況J板と呼ばれる板で荒らし行為を行っていた方が誤って個人情報を流失してしまい炎上。
この炎上を止めようと弁護士に依頼したのですが、この弁護士の対応が強引かつ強制的な方法で、さらにどうも仕事の実態も怪しい部分があったが故に余計に火に油を注ぐこととなってしまいさらに炎上。
様々な場所に拡散され、拡大してしまったこの炎上騒動は一つの流行となったというものです。
騒動の名前の由来は、荒らし行為を行っていた方と依頼した弁護士の名前から取られたものです。
この弁護士はこの騒動で一躍有名となってしまい、ネット上でちょっとした憂さ晴らしという名の誹謗中傷の的となり、ついには殺害予告までされて逮捕者が出てニュースにまで出るようになりました。
他にも、この騒動は一つのコンテンツと化しており、恒心教なる架空の宗教団体まで作られ、数年前にはGoogleマップ上において皇居や広島の原爆ドームといった場所にこの架空の団体の名称が追加されたなんて形でこれまたニュースに取り上げられており、この弁護士はその尊師として一種の神格化されるようになりました。

このハセカラ騒動は荒らしを行っていた方が特定された結果の炎上であるが故、不特定多数の鬱憤の対象がこの荒らしに一極集中した形です。
そもそも発端が荒らしという悪いことを行っていた彼が悪かったため、自業自得なわけです。

一方、今回のケースは荒らしを行っていた方はIDのみが特定されたケースのようですので、明確な個人が特定されてたわけではありません。
そしてその荒らし対象を低能先生と名が付き叩かれているという状態だったようです。
これをHagexさんが取り上げてしまったということでしょう。
不特定多数から叩かれていた低能先生からすれば、その不特定多数のうちの一人が浮き彫りとなった格好となり、殺意を向けられたということなのかもしれません。

この低能先生にとって、はてな匿名ダイアリーという場は唯一の居場所であり、そこで相手を中傷することでしか表現できなかった人だったというのなら、このHagexさんの対応は間違いだったのかもしれませんね。

毎回言ってますが、だからといって実際にそれが殺していい理由にはなりません。
それだけは、もしここを見ている自分と似たような孤独な人がいるのであれば、やってはいけませんと言いたいです。
別の形で以って自己証明してもらいたいし、自分自身も真っ当な人として自己証明したいと思ってます。

それに低能先生とやらも、ただただまわりを中傷する形では火の粉をまき散らしてるにすぎず、いつまでたっても叩かれる対象になるだけでしょう。
そんな状態で、『ネットリンチされている』と言って悲劇のヒロインを気取っても、誰からも相手にされるはずもありません。
本人としては、そのネットリンチをしてる人たちはみなネット弁慶だとレッテルを張っている、だから見返してやろうってことなのかもしれません。
ですが、その自己証明は空っぽにすぎないのです。
なぜなら、自分という存在は他人がいてこそであり、その自己証明では自分だけが主張する一方的な証明で、他人からは認めてもらえないのですから。

やはりこういった、どう表現するかわからないという人に対して、中傷する以外の表現を教え、導ける、そんな存在がいたのなら結果は変わっていたのかもしれませんね。
何かを変えるというのは、自分だけはできない行為なんだなって改めて思いました。
みな、なにかしらのヒーローの存在が必要なのかもしれません。

結局、そういったネット上の炎上等を専門に取り上げている人たちというのも、話題の側面だけを拾いあげてるにすぎず、本質的な部分は理解していなかったり、もしかすれば都合よく曲解したりしてるのかもしれませんね。
つまりはヒーローでなく、単なる取り巻きか新たなる火種か、はたまた燃料の蒔のような存在なのかもしれないというわけです。
専門のブロガーとかの方々は、居場所でなく仕事なんですからね。
そもそもどこの馬の骨ともわからない人を導くヒーローになる理由などありません。
先のハセカラ騒動も、報道では全面的にネット上の人々が悪く、弁護士とその相談者に非はないって感じですからね。
こうすれば、報道としても簡潔に行えますし、見栄えとしても個人の正義と不特定多数の悪と明確化できますからね。
自分はあまりブロガーやらジャーナリストとかは知らないのでやっぱり語れませんが、真に理解できる人はやっぱり同じような人同士ってことなのかもしれません。

それにしても変なことを言いますが、こういった騒動を見て思うこととして、実はこんな現状も社会の歯車になってるのではないかと思ってしまいました。
低能先生という形で一つのネットミームとして立派に人間のネット社会の中で確立し、話題を作っているという視点で見たらどうでしょう。
それらの話題を扱う専門の方々が仕事として取り上げ、より活性化させる。
そして一般的なものさしにおいて彼らは悪であり、社会的善の立ち位置でもって叩くという構図が生まれる。
これらの形でネット上の流行が生まれる。
こう見ると、もうそれは社会の歯車となっていると言えなくもないのかもしれない。
そう自分は思ってしまいました。

もしそうなら、孤独な異常者であるのに社会の歯車をまわしてる。
この存在は必要悪なのではと。
このネット社会の歪な現状は今後も続くのかもしれませんね。

そもそも自分もこうして記事で取り上げている時点でその歪さに貢献しているわけですしね。
やっぱり自分も最低なひきこもりクズニートのダメ人間ですね。

レシート買い取りアプリの件

ついでなので、前回取り上げたレシート買い取りアプリの話も。

やっぱりスポンサーがつき、それ関連のレシートという形となりましたね。
この記事です。

rocketnews24.com

というわけで、DMM AUTOとコラボでガソリンスタンドのレシートを買い取るという形となったようです。
が、どうやら、この記事によるとそれも終了しちゃったようですね。
正直、このレシート買い取りを皮切りに、情報提供に協力する見返り単価が上がる、その風穴を開けてくれればって思ったんですけどね。

やはりレシートという決済証明書のデータ収集は整合性がとれないと思います。
どうしてもレシートの撮影という形にしたいのなら、まずポイントサイトのように会員登録を行い、その後レシートを撮影し、ある種の家計簿アプリのようにデータを蓄積させ、そこから貢献度に応じて対価を払うという形にしないとと個人的には思います。

このままいくと、ほぼ自然蒸発するサービスになりますね。
やはり若い高校生が社長ということで、一種の話題作りの印象操作報道だったってことなのかもしれません。
それはわかってはいたのですが、小遣い稼ぎという形にすらなっていないポイントサイトの現状の起爆剤になってくれるかもって思ったんですよね。

以前取り上げたモッピー、現在自分は570ポイントです。
おおよそ4ヶ月半程度やってこれですので、やはり月130円前後ってところでしょうか。
果たしてこれが小遣いと言えるのかって話です。

何度もこの話題を取り上げた時に言ってますが、時間のかかるゲームやらよくわからないサービスなどの登録とか、稼ぐ方法自体は確かにあるんです。
でも、それは続けられますかってことなんですよね。

この手のサービスでユーザー側視点で必要なこととして、ある程度気楽にできて、許せる範囲の情報提供をして、納得できる見返りがある、ってことじゃないかと思うのです。
この“ある程度”、“許せる”、“納得できる”っていう部分が重要で、続けられなかったり、情報もあらゆる個人情報を提供するのは無理ですし、その見返りもまったくないってなったら、もうやる意味ないじゃないですか。

ビジネス視点にまわっても、ちゃんと親身に答えてくれたアンケートと適当に回答されたアンケートでしたら前者のアンケートデータの方が重要に決まってます。
自分も気が向いたときアンケートにいくつか答えてみたのですが、大半は受付終了だとか、あってもものすごく長かったりでしかも見返りもほとんどなしに等しいとか、そんなのばっかりなんですよね。

個人的に小遣いというのなら、せめて月1000円ぐらいからだと思うのですよね。
ここで重要なのは逆に上限が月1万円ぐらいじゃないかって思うのです。
以前ポイントサイトの記事で書きましたが、この手のサイトの謳い文句に月数十万稼げるっていうのがあるのですが、それってもう小遣いの域じゃないですよね。
人によって価値観は変わると思うのですが、そんなに稼げるのなら本当に働く必要なんかありません。

その実態は友達紹介制による疑似的なねずみ講によるもので、普通の人にはできない収益法であり、結局それ以外の方法でやろうとするとまず稼げず、ただただ時間と労力と無駄に個人情報を提供するだけって形に収まるわけです。
こういった現状をそのレシート買い取りという形から変わればって思っていたのです。

購買データからの購入店舗と時間、さらには興味ある商品や広告、最近のマイブームなどをデータを収集する形として、これに対した相応の見返りを得るってな感じのサービスになるのではないかと。
うまくいけば、レシートを撮影するのですから家計簿サービスも平行で行えるほか、おすすめの商品を自動で紹介してくれるのようなAmazon的なことが行えるようになるかなと。
そうなると、そこ経由で購入するようになれば、さらに貢献度が上がり、見返りがより多く返ってくるってなるとかなりおいしいですね。
そこまでくると、楽天Yahoo!ショッピングみたいな囲い込みではなく、間口を広くした形の総合ショッピングモールサイトになって、それ経由の場合貯めたお金をそのまま使えるってなって、もうそれはそれで便利ですよね。
ここまでくると、ある程度の個人情報、購買データや興味ある広告、利用してるショッピングサイトなど、それぐらいなら自分は提供していいって思っちゃいます。
ま、とはいえ、そこまで一元化しちゃうとリスクも高そうなので、あくまで強引な発展例ですけどね。

まあ、まだサービスが終了したわけではないので、今後大きく改良された形となってサービス再開するかもしれません。
こういったシステムの構築には1日2日でできるわけもないですからね。

とはいえ、もうサービスのスタートは切ってしまっており、ユーザー側からはもう飽きられてしまうかもしれません。
人が来なければ活気もなく、やはり登録して情報提供した人は無駄に登録しただけって形になりかねないかもしれませんね。

あとがき

今回も長々書きましたが、6月中に土台だけでもしっかりしたいと思っています。
そもそも今回も記事は書くつもりはなかったのですが、やっぱり自分と同じような方を見ちゃうとどうしてもね。

もし本当に同じような方がここに訪れたのなら、反社会的行動による自己主張だけはとってはいけません。
結局、負の流れでの主張は悪としか扱われず、金輪際真っ当な人として扱われないでしょう。
そうした新たな悲しみをいくつも生んでまで悪として名を残すことに、人としての意味は見出せないと思います。

本当に人としての意味がいらないというのなら、名を残すこと自体はできるので行動するっていう人もいるとは思います。
確かに、歴史的な悪人として名が知られている人物がいるのも事実であり、国や文化などの視点を変えれば大英雄という存在がいるのも事実です。

でも、自分としては踏みとどまってもらいたいと思います。
個人的な考えではありますが、悪という存在で常に語られる存在はやっぱり悲しいです。
それだけでなく、やはり似たような孤独の人間というのはこの世界に他にもいて、同じような人間がその代わりに睨まれ、軽蔑され、牙を向けられることに必ずなるわけです。

上記の低能先生という存在も、何もHagexさんだけが彼を取り上げてたわけではなく、不特定多数からも叩かれていたわけで、その矛先が個人が明確化していたHagexさんにいったというだけのことだと思います。
この構図は別に社会的に誰にでも起こる現象です。
だから、何かの計画やプロジェクトなどの責任者がいるわけで、問題が起きた時は彼自身にまったく落ち度がなかったとしても、当然責任者が責任を負うという仕組みがあるわけです。
同じ何かを背負った人が矢面に立てば、必ずそこに批難が殺到するのが人の常です。

とはいえ、自分もこのクズな生活から変わろうとしていても、やはりその流れを変えることは非常に難しいです。
ただ、誰も来ないこの虚しい空間で、自分勝手な主張することにより何か変化があればと思っています。

それでは、今回はこの辺で失礼します。
ごきげんよう